はじめまして!
オーナーシェフの木原康彰です。
2014年7月にOPENした当店「ユメ」は、サックサクの生地に、とろ~りのカスタードクリームをたっぷり詰め込んだ絶品クロワッサン、ユメクロが自慢のお店です。
オープン当初はメインの商品は3種類のみでしたが、おかげさまで現在はケーキ含め多くの商品を皆様に提供できるまでになりました。
※2018年10月にはあべのハルカス「パン&スイーツフェスタ」に出店させて頂きました。
こんな、おいしいもの初めて食べた!そんな感動を提供したいという想いで、一つひとつ、丹精込めてお作りしております。
僕自身、まだまだ未熟者ですし、一人で作った店では絶対にございません。皆様の支えあってできたお店です。命をかけて頑張って行きたいと思っております。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
you+me(ユメ)にかける想い
こんな感じで大きくなって今に至りますが僕とクロワッサンとの出逢いについてご紹介させていただきたいと思います。
僕が、クロワッサンに出逢ったのは、今から約15年前の高校生3年生の夏のときでした。
あの夏の事は今でも繊細に覚えています。
当時の僕は、クロワッサンはおろか、洋菓子にも全く興味がない、ただの野球少年でした。
そんな僕にも野球を引退する時がきました。最後の大会2つエラー、3つ三振したました。凄く悔しくて溢れる涙を拭い高校野球を引退しました。
引退後、野球ばかりしていた僕は思い出作りに励むかのように、家から大阪まで自転車で向かったり、1人で旅に出かけたりと思いつきで行動していました。
そんな、ある日、ぶらりと入った洋菓子店でクロワッサンに出逢ったんです。
あのカスタードクリームがたっぷり詰まったクロワッサンを食べた瞬間、思わず心の中でこうつぶやいてました。
「クロワッサンって、こんな美味い食べ物なんや!」
僕の人生の中で、あれ以上に食べ物に感動を覚えたことはないです。それほど、衝撃を受けました。もう本当に感動レベルでした。
そして時は流れ、高校を卒業して、調理師の資格はとったものの、大学で野球がしたくて、調理の道へは進みませんでした。
ですが、突然、僕の野球人生が終わりを告げました。
もともと肘を痛めており、大学に入学してから、肘がさらに悪化し、満足に野球ができない状況に追い込まれてしまったんです。
もう、引退するしかないのか・・・
頭の中ではそうするしかないと分かっていたものの、なかなか決意できませんでした。
小学生からずっと続けてきた野球で、当時は僕の人生そのものだったからです。そんな簡単に諦められるはずがなかったんです。
寮の屋上で半泣きになりながら素振りしたり、星空を眺めたりと気持ちの整理がつかず苦しい日が続きました。
ですが、自分の体のことは自分が一番よく知っています。
最終的には、親に、野球を辞めること、今までありがとうと、素直な気持ちを伝えると共に、泣く泣く野球を諦める決意をしました・・・
それからの僕は、心に穴がぽっかり空いてしまった状態でした。
何をしていてもやりがいを感じないというか、毎日が楽しくないというか。
でも、何をどうすればいいか。何をすれば、納得した毎日を送れるか。それが分からなかったんです・・・。
そんなある日の出来事でした。
とあるきかっけで、感動したあのクロワッサンを食べることになったんです。それが、やっぱりめちゃくちゃ美味しくて、またまた感動して、
「俺も、こういう風に感動を提供できたらな・・・」
このように思ったんですね。それと同時にある想いもこのとき芽生えたんです。
「かつての僕のように美味しいクロワッサンに出逢わない人が大多数いるのではないか。自分を感動させてくれたクロワッサンがこのまま世間に知られることなく次第に消えていくのを防止したい。」
この想いです。
なぜかは分かりませんが、このクロワッサンを広めなければ!という熱い想いが沸々と湧いてきたんです。
僕が、クロワッサン、洋菓子への世界の扉を開けたのはそのときからです。
それから月日が流れ、僕が一途に片思いしていたクロワッサンをお店の顔にし、ここ湊川で「you+me」をOpenしました。
この「you+me」には、クロワッサンを食べることで、すべての人が笑顔になれる。
そんな「you+me」ユメのような風景がたくさん生まれて欲しいという想いを込めています。
『このクロワッサンめっちゃ美味しい!』
そんな風に、思ってもらえるよう今日も美味しいクロワッサンを焼いてお待ちしておりますので、是非、会いにきてくださいね^^